【はじめに】
- Linuxの勉強でコマンドを覚えたが、多すぎて覚えきれない。
- よく使うコマンドを知りたい。
- 練習したいけど、練習する環境をどう作ったらいいかわからない。
このように思ってはいませんか?私自身も初めてLinuxコマンドに触れた時に、同じように思っていました。
実際にコマンドを使ってみることが一番の学習方法だということは、皆さんも実感していることでしょう。
今回はこう言った悩みに答えます。
本記事の内容
- よく使うコマンドを10選を紹介します
- コマンド練習をするための環境はもう出来ている?
- 実際にコマンドを使ってみる
実際に私自身も紹介するコマンドを使っていて、日々の作業がスムーズに行えています。
慣れてくるとコマンド操作中心になり、もっとコマンドを覚えたくなるでしょう。
【よく使うコマンドを10個紹介します】
- その①: pwd(現在いる位置(フォルダ)を表示する)
- その②: ls(フォルダの内容をリスト形式で表示する)
- その③: cd(ディレクトリ移動)
- その④: mkdir(フォルダを作成する)
- その⑤: touch(ファイルを作成する)
- その⑥:cat(ファイルの内容を表示する)
- その⑦: find(ファイルの検索をする)
- その⑧: grep(指定した文字列がテキスト内の存在した場合、その行を抽出する)
- その⑨:sed(指定した文字列を置き換える)
- その⑩: rm(ファイルを削除する)
【コマンド練習をするための環境はもう出来ている?】
コマンド練習をするには、Linuxの環境が必要です。
しかし、 Macユーザであればすでに環境は出来ています。
MacOSはLinuxOSをベースに開発されているので、Macの「ターミナル」でLinuxコマンドを実行することが出来ます。
【実際のコマンドを使ってみた】
紹介したコマンドを実際にどのように使っていくのか、例を挙げていきます。
皆さんも実際に手を動かしながら出来るようになっているので、是非やってみて下さい。
pwd(現在いる位置(フォルダ)を表示する)
ターミナルで「pwd」コマンドを実行すると、自分の現在いる位置(フォルダ)を確認することができます。
% pwd
kyonaka@MacBook-Pro ~ % pwd
/Users/kyonaka
ls(フォルダの内容をリスト形式で表示する)
「ls」コマンドを実行すると、現在いるフォルダの内容をリスト形式で表示します。
% ls フォルダ名
kyonaka@MacBook-Pro ~ % ls
Applications OneDrive
Pictures Public
Desktop Documents
Downloads Library
Movies Music
cd(ディレクトリ移動)
「cd」コマンドを実行すると、フォルダ移動ができます。
% cd フォルダ名
「pwd」コマンドでフォルダ移動できているか、確認してみましょう。
kyonaka@MacBook-Pro ~ % cd Desktop
kyonaka@MacBook-Pro Desktop % pwd
/Users/kyonaka/Desktop
移動後のフォルダの内容を「ls」コマンドで確認してみましょう。
kyonaka@MacBook-Pro Desktop % ls
kyonaka@MacBook-Pro Desktop % ls
※上記のように、移動後のフォルダに何もファイルがない場合はリスト表示されません。
mkdir(フォルダを作成する)
「mkdir」コマンドを実行すると、フォルダを作成することができます。
% mkdir フォルダ名
kyonaka@MacBook-Pro Desktop % mkdir linux_command
kyonaka@MacBook-Pro Desktop %
「ls」コマンドでデスクトップの内容を表示して、作成したフォルダがあることを確認します。
kyonaka@MacBook-Pro Desktop % ls
linux_command
作成したフォルダに移動します。
kyonaka@MacBook-Pro Desktop % cd linux_command
kyonaka@MacBook-Pro linux_command % pwd
/Users/kyonaka/Desktop/linux_command
touch(ファイルを作成する)
「touch」コマンドでファイルを作成します。
% touch ファイル名
kyonaka@MacBook-Pro linux_command % touch sample.txt
sample.txtを開いて、次のようにテキストを入力してみましょう。
cat(ファイルの内容を表示する)
先ほど編集したsample.txtの内容を「cat」コマンドで確認できます。
% cat ファイル名
kyonaka@MacBook-Pro linux_command % cat sample.txt
Hello, Linux
ここにテキストが入力されています。ここにテキストが入力されています。ここにテキストが入力されています。ここにテキストが入力されています。ここにテキストが入力されています。ここにテキストが入力されています。ここにテキストが入力されています。ここにテキストが入力されています。ここにテキストが入力されています。ここにテキストが入力されています。ここにテキストが入力されています。ここにテキストが入力されています。ここにテキストが入力されています。ここにテキストが入力されています。ここにテキストが入力されています。ここにテキストが入力されています。ここにテキストが入力されています。ここにテキストが入力されています。ここにテキストが入力されています。ここにテキストが入力されています。ここにテキストが入力されています。ここにテキストが入力されています。
find(ファイルの検索をする)
一度「デスクトップ」に移動して、「find」コマンドでlinux_commandフォルダにsample.txtがあるか検索してみます。
% find フォルダ名/ファイル名
kyonaka@MacBook-Pro linux_command % cd ..
kyonaka@MacBook-Pro Desktop % pwd
/Users/kyonaka/Desktop
kyonaka@MacBook-Pro Desktop % find linux_command/sample.txt
linux_command/sample.txt
ポイント
- 一階層フォルダを前に移動するときは「cd ..」とすることで移動できます。
kyonaka@MacBook-Pro linux_command % cd ..
kyonaka@MacBook-Pro Desktop %
- 前にいたフォルダに戻るときは「cd -」とすることで移動できます。
- 何階層も「cd」コマンドでフォルダ移動した場合は、「cd -」でコマンド実行前の階層フォルダに移動します。
kyonaka@MacBook-Pro ~ % pwd
/Users/kyonaka
kyonaka@MacBook-Pro ~ % cd Desktop/linux_command
kyonaka@MacBook-Pro linux_command % cd -
~
(base) nakadakyota@MacBook-Pro ~ % pwd
/Users/kyonaka
grep(指定した文字列がテキスト内の存在した場合、その行を抽出する)
「grep」コマンドで指定した文字列がテキスト内に存在した場合、その行を抽出することが出来ます。
% grep '文字列'
kyonaka@MacBook-Pro linux_command % cat sample.txt | grep 'Hello, Linux'
Hello, Linux
ポイント
- grepコマンドで文字列を抽出する前に、対象のファイルを選択する必要があります。
- catコマンドでファイルの内容を表示させ、「|(パイプ)」で出力結果を次のコマンドに渡します。
sed(指定した文字列を置き換える)
「sed」コマンドで指定した文字列を別の文字列に置き換えることができます。
% sed 's/前の文字列/置き換える文字列/' (各行一つのみ置き換える)
% sed 's/前の文字列/置き換える文字列/g'(全ての文字列を置き換える)
kyonaka@MacBook-Pro linux_command % cat sample.txt | sed 's/ここにテキストが入力されています。/Hello, Linux./g'
Hello, Linux
Hello, Linux.Hello, Linux.Hello, Linux.Hello, Linux.Hello, Linux.Hello, Linux.Hello, Linux.Hello, Linux.Hello, Linux.Hello, Linux.Hello, Linux.Hello, Linux.Hello, Linux.Hello, Linux.Hello, Linux.Hello, Linux.Hello, Linux.Hello, Linux.Hello, Linux.Hello, Linux.Hello, Linux.Hello, Linux.
ポイント
- 「sed」コマンドでファイル内のテキストを直接置き換えているわけではないので、再度「cat」コマンドで内容を確認すると、文字列が置き換わってないことがわかります。
kyonaka@MacBook-Pro linux_command % cat sample.txt
Hello, Linux
ここにテキストが入力されています。ここにテキストが入力されています。ここにテキストが入力されています。ここにテキストが入力されています。ここにテキストが入力されています。ここにテキストが入力されています。ここにテキストが入力されています。ここにテキストが入力されています。ここにテキストが入力されています。ここにテキストが入力されています。ここにテキストが入力されています。ここにテキストが入力されています。ここにテキストが入力されています。ここにテキストが入力されています。ここにテキストが入力されています。ここにテキストが入力されています。ここにテキストが入力されています。ここにテキストが入力されています。ここにテキストが入力されています。ここにテキストが入力されています。ここにテキストが入力されています。ここにテキストが入力されています。
- 置き換えた内容を別ファイルに出力したい場合は、「> 出力したいファイル名」をコマンドの最後につけることで新たにファイルを作成することができます。
kyonaka@MacBook-Pro linux_command % cat sample.txt | sed 's/ここにテキストが入力されています。/Hello, Linux./g' > sed_text.txt
kyonaka@MacBook-Pro linux_command % ls
sample.txt sed_text.txt
kyonaka@MacBook-Pro linux_command % cat sed_text.txt
Hello, Linux
Hello, Linux.Hello, Linux.Hello, Linux.Hello, Linux.Hello, Linux.Hello, Linux.Hello, Linux.Hello, Linux.Hello, Linux.Hello, Linux.Hello, Linux.Hello, Linux.Hello, Linux.Hello, Linux.Hello, Linux.Hello, Linux.Hello, Linux.Hello, Linux.Hello, Linux.
rm(ファイルを削除する)
「rm」コマンドでファイルを削除することができます。
% rm ファイル名
kyonaka@MacBook-Pro linux_command % rm sed_text.txt
kyonaka@MacBook-Pro linux_command % ls
sample.txt
ポイント
- フォルダを削除する時も使用します。
- フォルダ内にファイルがある状態で実行すると、エラーになるのでフォルダ内は空にした状態で実行します。
- もしくは「rm」コマンドに-r」オプションをつけることで、フォルダ内のファイルもまとめて削除することができます。
kyonaka@MacBook-Pro Desktop % rm -r linux_command
kyonaka@MacBook-Pro Desktop % ls
kyonaka@MacBook-Pro Desktop %
【おわりに】
今回はよく使うLinuxコマンド10選を紹介しました。
MacユーザならLinux環境を用意しなくても、ターミナルでコマンドを実行することができます。
もっと本格的にLinuxを学習したいという方は、Linux環境を構築することをおすすめします。
Linux環境構築の方法については、別の記事で書いているので参考にして下さい。
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